公演記録

少女をさらったハイラックスサーフに残された赤い靴が、ある事件を語る。
繰り返される生産と消費の中、物の記憶はどこに行くのか！！
経済の落とし穴に若手役者陣が迫る－－。

［物語］
車のローン返済に行き詰まった若い女性２人による少女誘拐事件。物語は、事件発生の２年後から始まる。
犯行に使われたハイラックス・サーフを上司の命令通りに処分出来ない車のセールスマン瞬一。
彼は、その残りのローンを済まし、さらには成長した少女あやめの力を借りて、持ち主によって「バビデ」と呼ばれていたその車の意味をなんとか解こうとしていた。
車内に残された「赤い靴」がすべての鍵を握る。犯人が誘拐した少女に買い与えたその靴に隠されたその意味は？
アンデルセン童話『赤い靴』に登場する罰当たりの靴とはまた別の物語が動き出す！！
１９９５年、東京都足立区で実際に起こった少女誘拐事件を下敷きに描いた、生産と消費が繰り返される世界の果てに明かされる真実はいかに。